先日開催されたOPERA実験ニュートリノ検出開始報告会の様子が新聞で報道されています。
中日新聞 9月12日朝刊 『ニュートリノ「質量あり」最終確認へ 日欧共同実験 名大教授ら「計画どおり機能」』
日本経済新聞 9月12日朝刊 『ニュートリノの質量最終確認へ 欧州で実験始まる 名大など参加』
毎日新聞 9月12日朝刊 『1マイクロメートル 素粒子を撮影 名大研究室』
朝日新聞 9月12日夕刊 『ニュートリノ実験、欧州でスタート 日本の写真乾板が活躍』
先日開催されたOPERA実験ニュートリノ検出開始報告会の様子が新聞で報道されています。
中日新聞 9月12日朝刊 『ニュートリノ「質量あり」最終確認へ 日欧共同実験 名大教授ら「計画どおり機能」』
日本経済新聞 9月12日朝刊 『ニュートリノの質量最終確認へ 欧州で実験始まる 名大など参加』
毎日新聞 9月12日朝刊 『1マイクロメートル 素粒子を撮影 名大研究室』
朝日新聞 9月12日夕刊 『ニュートリノ実験、欧州でスタート 日本の写真乾板が活躍』
岐阜県土岐市の東濃鉱山で、OPERA実験ニュートリノ検出開始報告会を開催しました。報告会にはリフレッシュ作業でお世話になった方々や新聞社を招き、ロックミューオン検出成功で原子核乾板の性能が計画通りの性能を発揮していると報告をしました。
OPERA検出器に並べられたフィルムの中でロックミューオンが貫通したと見られるものを解析した結果(2006/08/18の記事参照)、その飛跡を実際に確認しました。OPERAフィルムはそれ自体がいくつもの記録層を持った光学ディスク(例えばDVD)のようなものであり、一組のフィルムから読み出される飛跡候補は約一億本、情報量にして約20GBにのぼります。この中から様々な方法で選別をかけ、顕微鏡での肉眼確認を経て最終的にたった一本の飛跡に辿りつきました。
3階建てビルに相当する巨大な実験装置の中から顕微鏡視野サイズにまで照準を絞り込む工程は、OPERA実験全体の中でも技術的な難所であるといわれてきました。今回の飛跡検出成功により、OPERA実験本番に向けての重要な一歩が踏み出されたといえます。
イタリアとスイスの国境に位置するCERN(欧州原子核研究機構)の加速器から、OPERA検出器が設置されているグランサッソ地下研究所に向けてニュートリノビームの照射が開始されました。OPERA検出器の電気計測器系では、ニュートリノが岩盤中で反応して発生したミュー粒子(ロックミューオン)が観測され、730kmの距離を経てニュートリノが到着している事が確認されました。
現在OPERA検出器には試験的に600枚のOPERAフィルムが並べられており、そのうちの何枚かにはロックミューオンの飛跡が記録されているとみられています。これらのフィルムを名古屋に持ち帰り解析し、9月の上旬までにロックミューオン飛跡の検出を目指します。