イタリアとスイスの国境に位置するCERN(欧州原子核研究機構)の加速器から、OPERA検出器が設置されているグランサッソ地下研究所に向けてニュートリノビームの照射が開始されました。OPERA検出器の電気計測器系では、ニュートリノが岩盤中で反応して発生したミュー粒子(ロックミューオン)が観測され、730kmの距離を経てニュートリノが到着している事が確認されました。
現在OPERA検出器には試験的に600枚のOPERAフィルムが並べられており、そのうちの何枚かにはロックミューオンの飛跡が記録されているとみられています。これらのフィルムを名古屋に持ち帰り解析し、9月の上旬までにロックミューオン飛跡の検出を目指します。