応用研究

ミューオンラジオグラフィー

 ミューオンラジオグラフィーとは、宇宙から地球へ降り注ぐ陽子を主成分とした1次宇宙線が地球大気の原子核と衝突した際に生成される2次宇宙線の1つ宇宙線ミューオン(ミュー粒子)を用いた透視技術のことである。

 X線写真の撮影(レントゲン)と原理は同じで、地表へ降り注ぐミュー粒子が測定対象を通過するときの透過率を放射線検出器で測定する事で、測定対象の物質の密度を推定する。X線写真との違いは、ミュー粒子は非常に高い貫通力を持つために、X線では測定できないような厚い物質を測定できることである。

 ミュー粒子は自然に存在するため、加速器などの新たな施設を必要とせず、測定場所や測定対象を選ばない。これは、可搬かつ電源が不要な原子核乾板と非常に相性が良い。

 これまでに、火山や溶鉱炉の透視などを他研究機関・企業との共同研究として行ってきた。現在、老朽化人工構造物(経年劣化した橋やダムなど)の調査、資源探索、原子炉内の遠隔・非破壊による検査などへの応用も検討している。

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